安謝川渡河の事前偵察 (那覇市安謝)                 2009年11月撮影
   
 安謝川にかかる安謝橋の北岸(米軍側)から撮影した渡河待機部隊の写真であると思われる。 安謝橋は日本軍迫撃砲により破壊されたが、5月9日夜に米軍が車両も使用できる橋を補修建設して翌10日の主力部隊の安謝川渡河に備えた。 しかしながら10日5時30分に再度日本兵の爆雷攻撃によって破壊されている。 
 写真は影の状況から太陽が南西にある時間帯のものと考えられる。 この安謝橋付近から渡河した部隊は、第22海兵連隊第3大隊K中隊・I中隊及びL中隊であるが、K中隊・I中隊はいづれも早朝に渡河を完了しており、残りのL中隊のみが0900に安謝川北岸で渡河・前進命令を受けており、その後の渡河であった。 したがって前進準備及び偵察を行った場合、実際に渡河をするのは午後になることが考えられる。 実際先に渡河して南進したK中隊・I中隊は戦車等の支援がないために進撃が停滞状態であり、L中隊も簡単には渡河できなかったと思われる。
 当時、安謝橋は浅瀬の湿地帯に架けられた橋であり、北端も南端も浅瀬に盛り土をしてその間に橋を架けていた。 現在はその浅瀬を埋め立て、両岸の高さと同じ高さとし、川幅も狭めたために橋の長さも短くなった。 撮影場所はほぼ同じ地点であるが、橋の上には立体化された国道58号線が走り、当時の面影は全く残っていない。