北谷進撃中 (北谷町謝苅)                    2010年11月撮影
   
 この写真は米陸軍の公刊戦史に掲載されているもので、場所は「砂辺」で部隊は第96師団とされている。 ところが米軍フィルムに付された記述は、「北谷」で上陸後という説明である。
また日本で発刊された写真集には撮影日5月1日としているものがあり (いったい何を根拠に5月1日なのか・・)、かなり情報が混乱している。 
 まず撮影日であるが、これは上陸直後の4月1日で間違いはない。 仮に5月1日だとした場合、戦線はすでに首里北側に迫っており、砂辺や北谷で戦闘状態で国旗を掲揚すること自体が不自然である。 次に場所である。 道幅から当時の主要道である現在の国道58号線と思われる。 この地区に当時戦車をはじめとする機動部隊が走行できる道路はこの道路しかなかった。 このことから砂辺と北谷周辺を当時の地図や航空写真から見ると、砂辺にはこのように両側に岩山が突き出た場所はなく、北谷に一箇所存在することがわかった。 この場所は現在の謝苅である。
 道路左の岩山は現在の写真では左の建物(信号機左)にあった。 また右側の岩山は現在の国道の下り車線 (車が信号停止している) にあった。 現在では付近一帯は平らに整地されて拡張された国道58号線となっている。 岩山の影も形もないが、この場所で上陸した陸軍部隊はアメリカ国旗を掲揚し、上陸初日の橋頭堡の確保を祝したのである。