城岳(35高地) (那覇市楚辺1丁目城岳公園)                   2007年11月撮影

                              
 城岳は日本軍は35高地と称し、一方米軍はここに通信塔があったことからテレグラムヒルと呼んでいた。那覇市南端にあたるこの場所は市内で唯一地形を利用した防御戦闘が出来る場所で、市内から後退してきた特設第6連隊(元来船舶輸送関係の兵站部隊で編成したため編成装備は脆弱であった)が守備した。第6海兵師団は5月29日早朝、沖縄県庁付近を確保していた第22海兵連隊第1大隊を西側から、第29海兵連隊第1大隊を北側から攻撃させたが、激しい日本軍の抵抗により結局その日のうちに占領することが出来なかった。翌30日には、新たな戦闘力(第22海兵連隊第2大隊・第3大隊)を投入、馬乗り攻撃まで行ってようやく占領確保することに成功している。
 戦時の写真は、この城岳を攻略直後のものと思われ、撮影日は戦闘直後の5月30日と推定される。この城岳は那覇市に向かっては急な斜面であるが、反対側はなだらかな地形で、遠方に見えているのが沖縄刑務所(現在の法務局地方検察庁)だと思われる。
 撮影場所は城岳公園南端であるが、推定される場所に当時から現存する墓などがなく、そのため周辺の地形や遠方の目標となるものから撮影場所を選定した。航空偵察写真などからほぼ間違いないものと思われる。