糸満市白銀堂 (糸満市糸満)                            2005年12月撮影

 糸満市北端にある白銀堂地区では、昭和20年6月9日から10日にかけて米第1海兵師団第7海兵連隊第2大隊と日本軍第24師団第32連隊第1大隊第3中隊の一部(大隊長の記憶ではこの白銀堂付近に兵力を配置した記憶はないということから推測の域を出ないが)が報得川を挟んで戦闘を実施、米軍は日本軍の激しい抵抗で9日には報得川を渡河できず、10日に水陸両用戦車を使用して海岸側から攻撃して占領している。しかしながら、写真からは戦闘中や直後の緊張感が伝わって来ないし、民間人が荷物を担いで歩いている状況からして、戦闘終了からかなり時間が経過した頃の写真であろうと思われる。
  写真からもわかるように、白銀堂は戦時下の様相がそのまま残されている。白銀堂の裏手に上記の日本軍陣地があったのだが、神社自体に大きな戦闘の爪痕は残されていない。現在は鳥居奥にあった本堂は写真の右手に移されてはいるが、その他は概ね元の位置のままである。ちなみに手前は那覇市と結ばれている国道331号線であり、車の騒音さえなければ当時の雰囲気が伝わってくるようであった。