外地島 高射砲陣地 (座間味村外地島)                    2006年11月撮影

   
 写真は慶良間海峡と渡嘉敷島を見渡す高射砲陣地である。米軍は沖縄戦に際して、この慶良間海峡を艦隊の給油・補給・水上機基地として使用するために最初に慶良間列島を占領した。写真ではすでに艦船が泊地として使用している点や歩兵部隊(上陸部隊は上陸日翌日には渡嘉敷島上陸のため外地島を離れている)とは異なる高射砲部隊が陣地を構築し終えていることから、上陸からかなりの時間が経過した時期のものであると思われる。
  高射砲陣地が築かれているのは、当然艦船を日本軍航空機の攻撃から守る意味合いがあるが、この時期の主たる目標は泊地目がけて攻撃してくる特攻機にあった。日本陸軍機約700名、日本海軍機2055名が沖縄戦で散華され、多くの特攻機がこの慶良間海峡に停泊する米艦船を目標とした。沖縄戦においての特攻機数は陸海軍合計で約1900機、命中または至近弾となったものは約250機で命中率は13%であったとされる。
 この高射砲陣地の写真は全ての資料において「座間味島」とされている。そのため「座間味島」でこの陣地の位置を隈無く探したが結局見つけ出すことはできなかった。そこで渡嘉敷島の見え方からこの高射砲陣地の位置を探り出すことにしたが、その結果この「外地島」であるということが突き止められた。この高射砲陣地は現在の写真では、滑走路(慶良間空港)脇に白い文字が見える(写真の左端)場所が高射砲陣地の位置である。滑走路内からの撮影を試みたが立入が出来ないこと、慶良間海峡と渡嘉敷島がうまく画角に入らないことから外地島の展望台から撮影したものである。