伊祖地区を通過する増援部隊 (浦添市伊祖3丁目)               2011年11月撮影
   
 5月9日撮影とされる米海兵隊の増援部隊の写真である。 5月9日は第1海兵師団(第1海兵連隊・第5海兵連隊・第7海兵連隊)が、現在の浦添市役所一帯を確保して、更に南下して沢岻高地方面へ攻撃前進を企図していた時期である。  この場所を伊祖付近とすれば、前線まで約1.5km〜2km付近であり、兵士が概ね完全武装で前進していることも納得できる。
 実はこの写真の撮影場所は約10年前から捜していたが、手前に見える階段にとらわれて、航空写真や当時の地図から階段を捜すことに重点を置いてしまい、なかなか場所を特定することが出来なかった。 そのため5月9日の最前線を再度洗い直し、そこから逆経路を辿ることでようやく撮影場所を特定できた。
 この写真の場所は嘉数や牧港から伊祖高地の稜線を越える地形上重要な場所であり、 そのため伊祖高地の戦闘において最も激しい戦闘が行われた場所である。 特にこの場所は米軍はNakama Pass(仲間峠)と呼び、East Pinacle(伊祖南西高地)とWest Pinacle(伊祖集落北側高地)の間に挟まれた戦術上重要な場所である。 当時の写真から、一番高い場所がEast Pinacleであり、この場所は4月19日の攻撃開始後5日目の4月23日にようやく確保したが、4月20日には米海兵隊2個中隊が日本軍に包囲され多くの犠牲を出している。
 当時の撮影場所は現在では密林となっているため、崖下に下りて撮影した。 現在は造成されているが、信号機の右側に階段があったものと推察される。