南明治橋 (那覇市垣花町1丁目)                       2011年11月撮影
   
 那覇市と小禄半島の間には国場川(漫湖)が流れ、その川の中に奥武山という島が存在した。那覇市からこの奥武山にかかる橋が北明治橋、奥武山から小禄半島に架かる橋が南明治橋であった。現在は奥武山が埋め立てによって小禄半島と陸続きになったために北明治橋だけが残され、名称も「明治橋」となっている。那覇空港に降りたって那覇市に入る際に最初に渡る大きな橋がこの「明治橋」である。
 2本の明治橋は昭和19年10月10日のいわゆる10・10空襲(じゅうじゅうくうしゅう)で完全に破壊された。米軍の第一目標がこの那覇港の港湾施設・集積物資・船舶であったため、第一撃からこの地区は空襲を受けている。
 南明治橋があった場所は埋め立てられて現在は「米軍那覇軍港」となっている。米軍の航空偵察写真などと照合して現在写真の位置と確定した。この写真の撮影ポイントから、現在の写真中央に写る米軍のゲート施設までの間が南明治橋の位置である。フェンスの左側を空港からの道路が走っている。なお、昭和22年の米軍作製地図ではすでに橋はなく、ほぼ現在の状況であることから、埋め立ては戦後直ちに着工したと思われる。