西原町一帯及び運玉森 (西原町呉屋)                     2009年11月撮影

 この写真は西原町の高台から与那原町や運玉森(写真右端の尖った山)を撮影したものである。すでに大地は掘り返され付近の木々も焼けている状況や、写真を拡大してみると道路上に徒歩で前進する米歩兵部隊の姿が見えることから、前線に近い場所であることがわかる。加えて運玉森の左側に白煙が上っていることから判断して5月13日頃撮影の写真だと思われる。
  この写真に写っている全域は第24師団第89歩兵連隊の奮戦の地である。この写真の撮影日から約10日前には日本軍の大規模な攻勢移転(守備に撤していた日本軍が反撃に転じた)が行われ、この撮影場所には第89歩兵連隊第1大隊(丸地大隊)第2中隊が麓の平地部からこの高台に攻撃前進している。撮影場所の下にグランドが見えるが、この場所には歩兵部隊に随伴した大隊砲が据えられた。結果としてこの攻撃は失敗に終わり、第1大隊はこの地区でほぼ全滅している。 第89歩兵連隊はこの後、運玉森を陣地として日本軍の東側最前線を支えた。 
 当時の撮影場所は、現在の撮影場所より30m程高い場所になるが、すでに住宅地となり撮影は出来ないために若干アングルが異なっている。 写真中央手前の谷は整地されて現在は西原町運動公園となっている。