軽便鉄道大山駅 (宜野湾市大山3)                         2006年11月撮影

 独立混成第13大隊第5中隊の守備する宜野湾市大山付近は米軍上陸後の4月4日に戦闘が行われている。その後は戦線が南下したために主として米軍の後方兵站関連の部隊が配備されている。写真はその雰囲気から察しても戦闘終了後かなりの時間が経過した頃だと思われる(写真説明では4月撮影)。軽便鉄道は戦後姿を消したが、地図上には僅かにその痕跡が確認でき、「軽便橋」という当時の鉄橋跡に架けられた橋の名称にも使用されたりしている。大山周辺も一見して鉄道跡と思われる道路が見受けられる。 
 この場所の特定には時間を要した。当時の軽便鉄道の路線を現在の地図上に合致させ大山駅の場所を特定したが、撮影方向が不明であった。そのため戦時下に米軍が撮影した偵察写真を精査したところ、大山駅に僅かに樹木の存在が確認できた。駅の位置と樹木の位置から判断して、この写真は東から西に向かって撮影されたもので、現在の写真中央付近にある樹木の位置(民家敷地内)が、当時の写真奥にある樹木の位置となる。