安里52高地2(シュガーローフ)(那覇市おもろまち1丁目)               2006年11月撮影

                                 
                                 
 撮影場所安里52高地への計11回に及ぶ攻撃の大半は写真の方向から行われた。当時の写真の一番右に見えているなだらかな丘(赤丸の右)が「Hill3」、見にくいが写真の一番左に僅かに写っている(写真の一番左に写っている戦車の左側)のが「Hill1」で、この両丘陵を確保した海兵隊は安里52高地までの開けた一帯を走り抜けて攻撃を繰り返した。
記録を見る限り日本軍も接近する海兵隊に対しては敢えて攻撃を仕掛けず、海兵隊員が安里52高地上に到達すると同時に高地の反対側から一斉に反撃を開始、さらに迫撃砲などで海兵隊の退路を遮断して殲滅にとりかかった。
 写真は水陸両用戦車や小さな丘などを基準として現在の写真との位置関係を比較した。当時の写真の撮影場所は現在では削り取られているために、実際よりも右から撮影している。この地区はなだらかな丘陵地帯で耕作地と雑木林が存在したが、戦闘の結果立木はほとんど無くなり荒涼とした戦場に変化した。当時ここで闘った海兵隊員が来日してこの場所に立ったときに、その驚異的な変貌に立ちすくんだそうである。
 なお、この地区は近年更に開発が進められる予定で、数年後にはこの撮影場所からこの風景を見ることも出来なくなる。「シュガーローフ」とともにこの地区一帯を制した「ハーフムーン」も平成20年春から副都心化が進められて、この世から永遠に姿を消す予定である。