泊高橋 (那覇市泊2丁目)                        2007年11月撮影

 泊高橋は安里川に架けられた橋で、北側の天久台から坂道 (現国道58号線) を下って那覇市街地に入る交通の要衝である。安里川は当時河口が大変広く、この橋がなければ浮橋を架設するなど本格的な架橋作業を必要とした。そのような理由から日本軍はこの泊高橋を破壊して、米軍の那覇市街への進出を妨害したのである。米軍は結局この橋を復旧することなく、歩兵用の渡河橋をこの上流約350mに建設(建設日時不明)、さらに約1km上流の国際通りに近い安里1丁目に歩兵用の渡河橋 (5月23日夜) および戦車・車両用のベイリー橋を建設 (5月24日) した。
 当時の写真には手前の岸辺に銃を構えて対岸を偵察する米海兵隊員が数名写っている。渡河のための偵察は5月22日から活発に行われたことから、おそらくその前後に撮影されたものだと思われる。
 泊高橋は人や車の往来だけではなく、沖縄電気軌道という電車の鉄橋を併設されていたが、その痕跡が破壊された橋の手前に水中に桁だけを残して見ることが出来る。現在は国道58号線で最も車の通行量が多い地区となり、道路は拡張されて当時の面影は全くなくなってしまった。現在の写真でバスのあるところが泊高橋の位置である。