与座西側稜線の戦闘 (糸満市与座)                    2007年11月撮影

  
 写真の与座集落西側稜線の戦闘は昭和20年6月10日に行われた。米軍は第1海兵連隊第1大隊であり、日本軍は正確な記録はないが歩兵第89連隊第2大隊および第24師団の集成部隊ではないかと推定される。攻撃は10日0915から開始された。海兵隊の記録では攻撃は比較的順調に進展したとあるが、直接写真の稜線に踏み込んだ (写真の右から攻撃) C中隊は攻撃中に175名中約70名が死傷している。この死傷者数に危険を感じた大隊長はB中隊に対して 「与座集落から(写真手前から)攻撃せよ」 との命令を下してC中隊を掩護した。結局この日この稜線を確保したものの、C中隊は全将校を失って下士官先任が夜間防御の指揮をとり、B中隊と併せて合計120名の死傷者を出す激戦となった。当時の写真に写る兵士達はおそらく第1海兵連隊第1大隊B中隊である。
 現在の写真は当時の撮影場所とほぼ同じだと思われる。ただし稜線手前などは開墾を施したようで、さとうきび畑が広くなっている。また稜線上の植生の増加や造成などで一部削られて当時と全く同じ形状ではなくなった。