座間味島 阿真集落を索敵中の米軍 (座間味村阿真)                2006年11月撮影

             
 この写真は多くの書籍で「阿佐」と説明されている。「阿佐」は座間味集落から高月山稜線を越えた北東側に位置する集落である。ところがこの地区は上陸した昭和20年3月26日及び27日の時点では、高月山北側の番所山を中心として日本軍が立て籠もったため、米軍はこの阿佐集落に向かうことは出来ず、実際にこの地区に米軍が進出したのは4月10日であった。一連の上陸後の写真は3月26日及び27日であり、この点からも「阿佐」という点に疑いが持たれた。そこで米軍が27日までに進出した範囲の中でこの場所を探したところ、同じ風景が座間味集落から西側の山をひとつ越えた「阿真」で見つけ出すことが出来たのである。おそらく「阿真」と「阿佐」で終戦後に誤記されたものであろうと考える。
  写真は集落の北端にあたる場所で、兵士の歩いている道は山を越えて座間味集落に続いていたのだが、現在は海岸線沿いに広い道路が造られた関係からかほぼ廃道となっている。戦時下では座間味集落正面に上陸した米軍の一部部隊がこの道を通って阿真に進出したと思われ、上記の写真はその時に撮影されたものであろう。
  撮影ポイントは特定出来たのだが、その位置に立つと廃道のため生い茂る雑草と覆い被さる樹木で視界が利かなくなるために、敢えて下方に降りてきて撮影した。戦時下の写真で先頭から4〜5人目の手に何か物を持った兵士の位置が現在の写真の撮影ポイントである。